クラウド環境にはどのOSが最適?LinuxのOS(ディストリビューション)の選び方
最終更新日: 2024/06/24
クラウド環境でサーバーを立ち上げるのに最適なOS(Linuxディストリビューション)は何か
クラウド環境でサーバーを立ち上げる時には、まずOS(Linuxディストリビューション)を選ぶ事になります。
そこで、あれこれ候補があってこういう用途には向いているよー、という玉虫的な答えではなく、どうせ選べるのは一つなのだから答えを一つだけ教えて! という方向けに答えを一つだけ書いておきます。
自分の選定したOSは
Rocky Linux
https://rockylinux.org/ja-JP
です。
選択における考察ロジック
選択において重んじる価値
– 無料である事
– サポート期間の長さ
– 安定性
考察のロジック
まずどのクラウドサービスでも共通して提供されているOSを候補として選ぶ。
各種クラウドを乗り換える時に重要な要素になるので。
以下は日本の代表的なVPSの2023/12/03のOS対応状況です。
| ディストリビューション | ConoHa[解説] | KAGOYA VPS[解説] | WebArena Indigo[解説] | さくらのVPS[解説] |
|---|---|---|---|---|
| Arch Linux | O | X | X | X | AlmaLinux | O | O | O | O | CentOS Stream | O | O | O | O | Debian | X | X | O | O | Miracle Linux | O | O | X | X | Oracle Linux | O | X | O | X | Rocky Linux | O | O | O | O | Ubuntu | O | O | O | O |
この時点で候補に残るのは
– AlmaLinux
– CentOS Stream
– Rocky Linux
– Ubuntu
但し、CentOS StreamはRed Hat Linuxのテスト版的な位置付けで、安定しないバージョンなので、除外。
すると最終候補は
– AlmaLinux
– Rocky Linux
– Ubuntu
になる。
AlmaLinuxとRocky Linuxはセキュリティサポートが10年だが、Ubuntuは有償版でなければ5年。
Ubuntuの2023/12/03時点での安定版のLinux のkernelはバージョン 5.15。
RedHat系の9.3のkernelは5.14。
そこまでの差ではない。
ここでセキュリティサポート期間の長さを優先して、Ubuntuを候補から落とす。
最終決戦は
– AlmaLinux
– Rocky Linux
となります。
なお、今まではRed Hatクローンであるだけだったので、どっちでも差はありませんでしたが、2023年6月からはRedHat LinuxがCentOS安定版へのレポジトリを閉じた事により、これからは差が出てきます。
なお、ぞれぞれ9.3に対応するものを、リリースする事には成功しています。
| 項目 | AlmaLinux | RockyLinux |
|---|---|---|
| Red Hatと何が同じと保証されるか | RHEで動くBinaryはAlamaLinuxでも動く | RHEと同じソースコードが使われる |
| Red Hatのリリース日からの追随 | より早い | より遅い |
| オーナー | 非利益団体 | 営利団体=買われる可能性有り |
| 資本力 | より小さい | より大きい |
| RHEとの同期の仕方 | CentOS Streamのコード+α+自力 | UBI等のハックでソースを同じに |
| AWS対応の幅 | より多い | より少ない |
| リスク | オリジナル実装によるバグとか怖い | RHEのライセンス等の変更により追随できなくなる将来的なリスクは怖い |
とはいえ、AlmaLinuxのRHEの追いかけ方には中々の無理がありそう&そもそもソースとしては1対1関係は崩れてるんですね。
実際シェアでもRocky Linuxの方が増えてきているような報告があります(RockyLinux陣営からですが)。
と言った事を鑑みて、重視する基準からはRocky Linuxを勝者とさせて頂きました。