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WebArena Indigo:特徴/料金/評判/性能と設定方法

WebArena Indigo(通常版)関連の最近のお知らせ/ニュース

2022/7/29 WebArena Indigoがスナップショットからのサーバー複製に対応。無停止(無保証)も可能
2022/4/8 WebArena IndigoがIP6のみ利用可能な最安Linuxを提供開始。他プランでも6月からIP6提供開始予定
2022/4/1 WebArena IndigoのWindows版が値下げしたので反映

WebArena Indigoの公式情報



  1. 公式サイト
  2. APIマニュアル
  3. 利用者向け管理画面

WebArena VPS: Indigoの特徴解説

回線が速くて太いNTT系のWebArenaのVPS系ブランドの一つ。
2021/10/28に新ブランドとして公開

良い点

とにかく安い。

全VPSで最安のプランを時間課金型でそれなりのスペックで提供している為
– Linuxの下位プランはプロキシサーバー用途も含め人気
– Linuxの上位プランは回線速度の速さが故に人気
– Windowsも価格対性能比が高くて人気(最安プランは最安なのに2CPU)

IndigoではCPU4コア(メモリ4GB)以上が特別速い回線になり、実際そうであることは回線速度が速い順VPS一覧でも確認出来る。

悪い点

LinuxとWindows共に月額の費用としては全VPSで最低になるプランを用意してる為、とにかく安いサーバーが良いという用途の方に現状大変人気があり、残念ながら度々売れ切れを起こしてたりもする。

故に、皮肉であるが、現状WebArena Indigoの一番の弱点は、売り切れに遭遇する可能性がそれなりに高く、時間課金のクラウド型VPSとしての必要に応じて捨てたり作ったりするクラウド機能に支障が起きてるという事が、最大の弱点になっている。

尚、アカウント毎に作れるインスタンスに上限数があるとの事だが、大量にアカウントを作って、大量にインスタンスを使う買い占め行為をする人が現れた為、複数アカウントを持つことに対する制限が厳しくなった(メール、電話番号、クレジットカードが合致する複数のアカウントが作れなくなった)。

また、1日に作れるサーバーの数等にも限界がある。
2022/10/26時点で、公式サイト曰く

ご利用開始時のインスタンス数は、インスタンスの種類を問わず、合計で最大10個までです。
上限数は、コントロールパネルのダッシュボード右上の「インスタンス上限変更」ボタンを押すことで、最大25個に増えます。
上限数の変更は、インスタンスご利用開始(アカウント作成時ではないです)の45日後から実施できます。
また、2021年9月10日より、設備保全と安定運営のため、作成と削除の繰り返しによる1日に作成できるインスタンスは、5個までとしています。

とのこと。

但し、その後も売切れが発生する事が起きている。

コスパ・安さ的に最安プランの方が売り切れかと思いきや、高速回線が利用できる上位プランの方だけ売り切れる事も発生したりもしている。

在庫の問題は解決は今の所ある程度経ったら解決されますが、今の所たまにそういう事態に遭遇しうる事は覚悟しておいて下さい。
売り切れ=動的サーバーの台数調整が難しいという事になるので、人気の為とはいえ売り切れる事は、かならずプラスとも言えない事は認識しておきましょう。


WebArena IndigoProとの違い

IndigoProというのが2021/12に追加されましたが、平たく言えばWebArena SuitePro4のリブランド・調整版がIndigo ProでSLA 100%・回線最大速度が10Gbpsと高速である所が特徴になっています。

Indigo通常版は価格が超安いですが、IndigoProは自動フェイルオーバー機能等が付いているのでその分高くなっています。

尚、通常版とPro版の比較としては
– Indigo通常版の方がディスクはSSD、Proの方はHDD
– Indigo通常版の方のみAPI有り
– Indigo通常版の方の方が管理画面は使い易い
といった逆転スペックな面もあります。
これはIndigoProの方が後発の様で、実際にはSuiteProという、より古いブランドのリブランドしたものであるからでしょうね。


スペックに書かれてないけど高速なディスク(6CPU以上)

ベンチマーク結果を取ってみると、今までの所6CPU以上のプランのディスクの書き込み速度がそれより低スペックサーバーより相当高速な結果を出している事が見て取れます。
一応それ以下のプランでも、何故か1CPUプランより2CPUの方がより速く、2CPUより4CPUプランの方がより速い、という、上位プランの方がディスク速度が速いという結果が、今のところベンチマークをとるたびに継続的に記録されています。
そうした点もプラン選択時の考慮要素になります。


よくハマる落とし穴

なお、設定方法の解説ページは別に設けていますが、サーバーを立ち上げた後、最初にsshログインで使うユーザー名が、rootではなくCentOS系ではcentos、Ubuntu系ではubuntuである事には注意。

WebArena Indigoの評判・口コミ

評判・口コミ

良い点としては
– VPSの中で一番安い。安過ぎる。その上で時間課金とか、お財布に優し過ぎる
– 上位プランの回線が速い

悪い点としては
– 管理画面/クラウド関連の機能がまだ不十分。特にローカルネットワーク内の複数台サーバー接続が出来ない部分が自分の用途と合わない
– 人気が故とはいえ売り切れの状態になる事が結構頻発してる

という点が挙げられる事が多いです。

いずれにせよ、最大の強みは月額が最安で、ある程度の性能が出る事で、月額の費用を抑えるのが最優先という場合には(例: FXの為のソフトMT4等を動かすのに使う)、一番安くて時間課金というだけで選ばれる理由になるでしょう。

公式によるアンケート結果

公式サイトでもアンケートをとって、その口コミを良いも悪いも含めて公開するという偉い事をしています。
悪い点については、その後優先的に改善されていくと思われますが、こうした口コミが集まっていたという事で。

期間: 期間:2020年8月28日(金)~2020年9月10日(木)
有効投票数: 532

良い点
– コストパフォーマンスが抜きん出ていると思います。
– コストを重視しており、従量制+利用料上限有のこのサービスが今のところ一番と思います。
– 特に大きなサーバー障害などがなく、またVPS内で設定できる項目も制限がなく、さらにこの低価格であるため非常に満足しています。
– 接続や応答の安定性もあると感じる。
– シンプルで手軽に使用出来るのが一番気に入ってる
– AWSのようなサービスの充実性はあまりないが、ゴチャゴチャしてない分とても良いと思う
– 簡単にインスタンスなどを作ることができるので、必要な時に必要なサーバーを準備することができるのが助かっています。

悪い点・改善要望
– ネットワークは共有なので致し方ないが、ユーザーによっては大容量のやりとりをするユーザーがいる場合に低速になってしまうことがあったので同じようなことが起きなければ素晴らしいサービスと思っています。
– 16GクラスのDBサーバーを移行したいと思うのですが、メンテナンスが他社に比べてクリティカルな時間に多いため移行できずにいます。
– インスタンスのメンテナンスなどを夕方などではなく、アクセスが少ない深夜などにしてもらいたい
– インスタンスの起動が出来ないときがあるので改善して欲しい
– テンプレートOSの種類が拡充されると尚良いと思います
– OSの種類やバージョンの選択肢を増やしてもらいたい
– 他社サービス比較して、インスタンスのイメージを保存しておくことのできる機能が無い
– WEBコンテンツで利用したいのでIPv6に対応して欲しい

尚、ユーザーの用途を見てみると、結構プロキシー用途に使われてる事が見て取れます。
確かにその用途なら、価格的に最安のIndigoのLinuxプランは一番魅力的ですね。

WebArena Indigoの料金とプラン一覧(税込)

Linux版

1CPUプランは月額費用が全VPSで最低になる為、とにかく最低値段のを使いたいという方も多くいる為、非常に人気です(=売り切れし易い)。

Windows版

Linux版とはSSD容量等微妙にスペックが違う所があります(Linux版にはないCPU10コアがあったり)。
また、最低プランのスペックが2CPUからとなっています。
長期契約割引無しだと、2CPUプランのWindowsでは全VPSで月額最低になるといった形で、Linux版と同じく、最低費用プランの費用は安くなっています。

クラウド機能一覧

サーバーのスペック以外に、クラウド的な機能面も、どのVPSを選ぶのかの選択肢になります。
Object StorageはWasabiと連携する形でWebArena経由で提供(WebArena経由だと東京DCでWasabiを使える)。
Firewallは管理画面からインバウンド・アウトバウンドの定義が出来、使い易いです。
DNSは1ゾーンあたり月500円かかります。

WebArena VPS: Indigoベンチマーク(Unixbench)結果


WebArena VPS: Indigoの設定方法

アカウントの登録

公式サイト
https://web.arena.ne.jp/indigo/
にアクセスして「オンラインサインアップ」ボタンをクリックして、そこから指示に従ってアカウントを作成。
尚、注意すべき点として
・デビットカード系の登録は出来ず、クレジットカードじゃないと無理
・既にそのクレジットカードを他アカウントで使っていると使えない
という制限が2021/12/21時点であるので注意。


コンパネへのログイン

https://compas.arena.ne.jp/
からログイン

サービス管理→サービス
と進み、
「→」
マークボタンを押す

そうするとインスタンス管理のダッシュボードに進む

新規に登録されているインスタンスに埋め込まれるssh鍵の登録

ssh鍵はサーバーにsshログインする為に必要になります。

インスタンス管理のダッシュボードで
インスタンス管理→SSH鍵

と進み
SSH鍵のインポート

を選択して、自分のマシンのssh鍵(id_rsa.pub)の中身をコピペして、インポート。

ssh鍵を作っていない場合、opensshがインストールされてる環境で

ssh-keygen

を打って何も考えずにリーターンキー連打で作られる、
~/.ssh/id_rsa.pub
の中身を
「キーペア」
をクリックして表示される画面にペースト

なお、sshコマンドを打つターミナルは

・Macの場合は
Finder > アプリケーション > ユーティリティ > ターミナル.app
をクリックして出てくるターミナルで打つ

・Windows 10の場合はPower Shellを立ち上げてsshコマンドを打つ
(Windows 10でWindows Updateの最新アップデートを当てている場合 / それよりも古い場合には、別途適切なSSHクライアントソフトを何かしらインストールして、そのソフトの流儀で操作して下さい)

という手順の違いがあります。

インスタンスの立ち上げ


– サイズ(=スペック)
– OS
– SSH鍵(先に登録した物を選ぶ/投稿されていなければ先に作成・登録する)
– リージョン
を選び、適切なインスタンス名をつけて「インスタンス作成」をクリック

そうするとインストール中という状態でインスタンスがインスタンス一覧に出てくる。
2019/11現在、インスタンスの作成が完了してもその画面が切り替わらないので、ページをリロードして、作成完了を確認する。

インスタンスは停止した状態で作成されるので、そこからインスタンスの起動を行う

起動したインスタンスへのログイン

インスタンス一覧から起動したインスタンスのIPアドレスをコピーし、
CentOSの場合は

ssh -l centos $IP

という形でログインする。
勿論、キーペアを登録したsshキーが使える状態で、ログインしないといけない。

なお、Ubuntuの場合にはユーザー名が異なり

ssh -l ubuntu $IP

でログイン。

そこから更にroot権限を使えるユーザーに昇格しないといけないので、

sudo su -

でrootに昇格する



サーバーを立ち上げてからの設定

サーバーを立ち上げてからの設定はどのVPSでも大体共通なので以下の記事をご参照下さい。

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