UpCloudの特徴/機能/料金/評判/ベンチマーク結果
目次
はじめに
このページではUpCloudの特徴・機能・料金について解説をしています。
UpCloudの設定方法については「UpCloudの登録・設定方法解説」の方をご参照下さい。
公式サイト
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UpCloudとはどんなVPSなのか?その特徴
欧州のVPSで一番コスパが良いよと主張している北欧(フィンランド)発のVPS。
2020/12現在、VPSの中で最高レベルの性能を誇るCPUを運次第ではなく、ほぼ確実に引けるのも特徴。
海外のDCしかないので、通常なら対象にしませんが、CPUのコスパの良さから、DigitalOceanと合わせて、代表的VPSとして特別枠としてVpsHikaku.comでもデータを計測して紹介しています。
時により相対関係は変わり得ますが、2020/07現在、Disk速度・CPU性能・メモリ共に最高レベルの数値を叩きだしています。
なお、明示されている仕様ではありませんが、ディスク速度が滅茶苦茶速くなるのは、ある程度上位プランからに実測値上はなっている事にも注意して下さい(1秒に約2.5GB書き込みは今の所CPU4コア以上)。
主要クラウドプレイヤーにベンチマーク比較として公開して喧嘩を売ってるリストは以下の通り。
vs AWS ec2
vs Azure
UpCloud꜆꜄ ˙-˙ )꜆꜄꜆オラオラオラオラ-()゜O゜Azure)<ひでぶっ!
vs DigitalOcean
vs Linode
vs Vultr
うむうむ、我が軍(UpCloud)は圧倒的ではないか(by UpCloud調べ)。
とはいえ、比較状況はその時々によりどこのVPSが一番良い状況なのかは変わり得るので、UpCloudにとって都合が良い時に取られたベンチマーク結果は程々に捉えれば良いですが、
・単体サーバーの性能が重要
・日本のDCで無くても良い(日本に一番近いのはシンガポールDC / Pingで0.07秒かかる)
・英語管理画面&サポートでも問題ない
な時に、強力な選択候補の1つになるし、実際単体サーバーとしては最高レベルなのは確かです。
APIは各言語の例がトップページに例示されている通り使い易く、サーバーのメタ情報も得られる等、配慮が行き届いるので、Infrastructure as codeに役立ちます。
管理画面からチャットが簡単に出来るので、英語が出来る限りにおいてですが、問い合わせがし易く助かります。
UpCloudの弱点とその克服方法
今の所クラウド機能が十分に充実していないというのは、先端的なクラウド型VPSに比べると劣る点です。
高可用性を得る上で辛い所は
– サーバーコピーをサーバーを止めないと出来ない
– スナップショットを作れない
– Load Balancerが提供されてない
という点があります。
それをクリアする為には
– WEBサーバーはFloating IPをあてる。Webサーバーをダウンさせる時は別のサーバーをそのIPに対して割り当てる
– DBはレプリケーションを動かしておく
– 手動・定期的なバックアップ機能を活用する(これはサーバーを止めずに取れる)
といった事は必要になるかと思います。
なお、スナップショットはとれないけれど、ディスクのバックアップは止めずに作る事が出来、それからマウントする用のディスクを作って、新しいサーバーにマウントする事はできます。
これはサーバーを止めずに作れる無停止スナップショットの代わりに使いうる機能なので、うまく活用しましょう。
CPUの当たり外れ
CPU情報は得られる事が出来ます。
また、CPUタイプには複数あり、それぞれに性能差がある事が確認されています。
詳しくは
CPUの当たり外れ判定
をご参照下さい。
当たりのCPUを引くのは現在そんな難しくないので(2020年現在はAMD)、外れを引いたら作成し直しましょう。
UpCloudのプランと料金
サーバーのプランと料金
基本的にはスペックを変えるだけなのでシンプルです。
Standardとして提供される以下のプランがありますが、CPU・ディスク量・ディスクの種類・メモリ量を自分でカスタマイズする事が出来ます。
ディスクはカスタマイズで最大16TBと、他と一線を画すレベルの大容量SSDディスクを実現する事も出来ます。
但し、同じ容量なら、CPU・メモリも上がり得る、スタンダードプランの用意されているプランを選んで容量を増やしていった方が安いです。
なお、フィンランドのデータセンターだけ、他リージョンに比べて1.5倍の料金がかかるので注意(北欧の物価の高さがこんな所にも反映^^;)。
ネットワーク課金は無料枠が大きいので気にしなくて大概は良いですが、超過した場合はOutboundに1GBあたり$0.01円かかります。
オブジェクトストレージの料金
料金/月 | 容量 | 無料転送枠 |
---|---|---|
$5 | 250GB | 500GB |
$10 | 500GB | 1000GB |
$20 | 1000GB | 2000GB |
無料転送枠を超えると1GBあたり$0.01かかる。
但し、無料転送枠は他サーバーの無料転送枠と合計されて計算されるので、ここにある値より大きくなると考えても良いだろう。
HDDを使ってとにかく容量を優先させた場合の価格の考え方
UpCloudは増設ディスクでHDDを選ぶ事が出来、その場合はStandardプランで同容量を実現するよりかは、かなり安くなります(SSDのままだと他の安いVPSより高くなりますが/但しIO性能は実測最高値/唯何故かCPU4コア以上とそれ以下で大きな差の区分があるのにも注意)。
100GBあたり
HDDは$5.62
SSDは$22.32
1GBあたりなら
HDDは$0.0562 = 6.18円
SSDは$0.2232 = 24.5円
SSDの単価では他VPSのブロックストレージの方が安いですが、HDDなら1GBあたりが最安になります。
SSDでなくても良いから、とにかく安くより多くの容量が欲しいという場合には、UpCloudの増設HDDはぴったりなので、UpCloudの特筆すべき活用方法になるでしょう。
自分はその目的でクローラー的な処理の部分にUpCloudをHDDのディスクと組み合わせて使っています。
なお、ディスクの増設・サイズ増には、一旦サーバーを止める必要があります。
SDN private network
ローカル接続はIPアドレスでできますが、そのローカルのIPを自分の管理するサーバーだけにして、より安全なネットワークを構築できます。
月$5かかります。
固定IPアドレス
固定のIPアドレスを持つ事は、それにドメインを紐付け、そのIPに紐づくサーバーを障害等に応じて切り替える事が出来る為、サーバーの可用性向上に役立ちます。
月$2.52かかります。
UpCloudの各国のデータセンターと東京からのPing応答時間
データセンターとしては、2020/02現在以下のものがあります。
日本を中心にサービスを提供する場合、日本からのPing反応速度が一番速いシンガポールDCを使うと良いでしょう。
東京からのPing反応速度 | データセンター |
---|---|
0.067秒 | SG-SIN1 シンガポール |
0.123秒 | US-SJO1 アメリカ/サンノゼ |
0.142秒 | US-CHI1 アメリカ/シカゴ |
0.178秒 | US-NYC1 アメリカ/ニューヨーク |
0.220秒 | UK-LON1 イギリス/ロンドン |
0.231秒 | ES-MAD1 スペイン/マドリード |
0.250秒 | NL-AMS1 オランダ/アムステルダム |
0.272秒 | DE-FRA1 ドイツ/フランクフルト |
0.275秒 | FI-HEL1 フィンランド/ヘルシンキ1 |
0.283秒 | FI-HEL2 フィンランド/ヘルシンキ2 |
UpCloudのクラウド機能一覧
今の所はまだクラウド機能については、最先端グループに比べると見劣りしますが、大型資金調達を活用して機能を拡張していくと宣言しています。
実際、オブジェクトストレージ機能を提供したり、データセンターを増やしたりと、有言実行で機能の拡張を続けています。
LANはプライベートネットワークの構築も出来る機能として提供されています。
UpCloudの評判・口コミ
やはり、CPUといった部分の、価格に対する性能の高さに対する評判が高いです。
クラウド機能については他に比べれば今の所は見劣りするので、とにかくサーバーの価格対性能比が欲しくて、クラウド的な機能については自前で実現する(orそこ迄使わない)といった方向けな部分があるかとは思います。
自分が実際にUpCloudを使っているサービス
各サーバーの高性能性を評価し、また無料券を活用し易いという事もあり、
ハローワーク+
という、比較的大規模なサイトの運営に使わせて貰っています。
アクセスしてみると感じられるかと思いますが、シンガポール位の距離なら、日本からでもそこ迄体感できない位の距離感という事が感じられるのではないでしょうか。
UpCloudのベンチマーク(Unixbench)結果
UpCloudの設定
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