VPS

UpCloudの登録/設定方法

初めに

このページはUpCloud VPSの登録・設定方法の解説ページです。
UpCloud VPSの特徴をまず把握したい方は「UpCloudの特徴・料金・性能解説ページ」をご参照下さい。

UpCloudは英語UIですが、英語が辛いという場合には、Chromeのブラウザーを使って、Google Translateのプラグインをインストールして、英語から日本語への自動翻訳機能を活用して操作をしてみて下さい。

UpCloudでのアカウントの作成

UpCloudのアカウントを持っていない場合、まずUpCloudのアカウントを作る。

無料クーポンがもらえるリンクを踏んでUpCloudにアクセス。
2019年2月現在25ドル(1ドル110円換算で2,750円分)分の利用権利を無料で貰う事が出来る。

Promo Codeが適用されている事が画面で確認できるので、それを確認してから
Username = 任意の英数字のログインID
Password
Email address
を入力して、Sign upボタンを押しましょう。

それだけでアカウントは作れますが、最初に$10のデポジットを入れるまでは、Free trial扱いなのでメールの送信等には制限があります。

サーバーを立ち上げる

ログイン

アカウントを作れたら管理画面にログインしてみましょう。
https://hub.upcloud.com/login
IDとパスワードを入れてログインします。


ログインした管理画面で出来る事

People > Add User: 管理画面へのアクセスを他の人に追加与える事も出来ます。
Network > Private Networks: 自分の管理サーバーしか使えないサブネットを作る事が出来ます。
Network > Floating IP: サーバーを作り直しても同じIPアドレスが使えます。
Servers > Deploy server: サーバーを追加できます。


サーバーの追加とその為の設定

ServersタブでDeploy serverボタンを押したら、希望のスペックになるように選択肢を選んでいきます。


データセンターの場所の選択

日本向けにサービスを提供する場合には、日本に近いシンガポールリージョンを選ぶのが良いかと思います。
物価の高さが反映されてか、フィンランドリージョンだけは、他リージョンの1.5倍の金額かかるので注意。


プランの選択

自分の希望するスペックのプランを選びます。
なお、Flexible Planをクリックすると、スペックを自分の希望通りにカスタマイズできます。


ディスクストレージ量の設定

プランの容量では足りない場合には増やしてみましょう。
なお、Add a new deviceボタンを押すと、2020/02現在、7個までデバイス追加できます。
追加したデバイスではHDDという選択も出来ます(ちょっと安くなる/読み書き速度性能は落ちる)。


OSの選択

自分に必要なOSを選びます。
Linuxを使いたいという以外に特に何が良いかの考えがない場合には、CentOSの最新版を選んでおきましょう。


オプションの設定

デフォルトのままで問題ありませんが、IP6は使えるようにしておきましょう。
あと、日本向けにサービスを提供するのなら、TimezoneをAsia/Tokyoに変更しておくのがお勧めです。


SSHキーの登録

立ち上げるサーバーに、sshでパスワードでは無くsshキーでログインできるように、自分のPCのsshキーを登録しましょう。
自分のPCでのsshキーの作り方が分からない場合には、サーバーを立ち上げた後の一般的な設定の冒頭部分をご参照下さい。


サーバー立ち上げ時に実行されるInitialization scriptの設定

サーバーを立ち上げる時に実行したい定番の処理があるのならば、ここにそのShellスクリプトを書いて保存する事で、実行させる事ができます。

ホスト名の設定

分かりやすいホスト名を設定しておきましょう。
そしてそこまで入力が終わってたら、「Deploy」ボタンをクリック


立ち上がったサーバーへのログイン

サーバーが立ち上がったら、IPアドレスをコピーして、ユーザーrootでログインする。


ssh -l root 178.128.118.89

これでサーバーにログインする事が出来ました。

なお、どうしても英語は難しいという方の場合、Chromeを使って、Google翻訳Pluginをインストールして、英語を日本ごに翻訳しながら操作して行くのもありかとは思います。

ディスクの増設方法

現在の公式マニュアルはこちら
UpCloudはディスクの増設が出来、1ディスクが最大2TBで8本ディスクが使えるので、最大16TB迄容量を増やす事が出来ます。

一旦サーバーを立ち上げた後の増設は
①サーバーを管理画面からシャットダウンする
②ディスクを管理画面から増設設定する
③サーバーを立ち上げる
④サーバーにログインして

lsblk

と打ち、ディスクの状況を確認する

NAME   MAJ:MIN RM SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
vda    253:0    0  25G  0 disk 
└─vda1 253:1    0  25G  0 part /
vdb    253:16   0  50G  0 disk 

これを見るとvdbという名前のディスクがまだマウントされていない状態

以下、バックアップから復元しようとしてるディスクではない場合の処理が暫く続きます。
バックアップから復元した場合は、「マウント先のディレクトリを作る」迄のディスクの初期化関連作業は無視して下さい。

DISKNAME=vdb;
sudo fdisk /dev/$DISKNAME;

と打ちと質問されてくるので
「n」
と打ってそこからの質問はデフォルトの値を使う様にReturnキーを押す。
質問が終わっったら
「w」
と打って、書き込んで終了

一連の流れ

sudo fdisk /dev/$DISKNAME;

Welcome to fdisk (util-linux 2.32.1).
Changes will remain in memory only, until you decide to write them.
Be careful before using the write command.

Device does not contain a recognized partition table.
Created a new DOS disklabel with disk identifier 0xdbcd03a4.

Command (m for help): n
Partition type
   p   primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
   e   extended (container for logical partitions)
Select (default p): 

Using default response p.
Partition number (1-4, default 1): 
First sector (2048-209715199, default 2048): 
Last sector, +sectors or +size{K,M,G,T,P} (2048-209715199, default 209715199): 

Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 100 GiB.

Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
cat /etc/fstab 

と打ち、既存ディスクがext4なのかxfsなのかを確認

ext4なら

DISKNAME=vdb;
sudo mkfs.ext4 -f /dev/$DISKNAME;

xfsなら

DISKNAME=vdb;
sudo mkfs.xfs -f /dev/$DISKNAME;

マウント先のディレクトリを作る。

sudo mkdir /disk3;

ここから手動でマウントもできるが、サーバーを再起動してもマウントされる事を確認する手順で設定してみる。
まず

blkid

と打つと

/dev/vda1: UUID="2c388b75-a2aa-42ae-a0c8-2f4c8f3d9b51" TYPE="xfs" PARTUUID="396988bd-01"
/dev/vdb: UUID="cb663cd4-eda3-489a-a199-a6853fc10f83" TYPE="xfs"

といった結果が表示されるので、UUIDの情報を確認してコピー

vi /etc/fstab

と打って

UUID=2c388b75-a2aa-42ae-a0c8-2f4c8f3d9b51 / xfs defaults  0 0
UUID="cb663cd4-eda3-489a-a199-a6853fc10f83" /disk2 xfs defaults,nofail 1 2
/swapfile swap swap defaults 0 0

という形で記述を追加

マウントする前に/etc/fstabの中身の正常性を確認

mount -fav;
/                        : ignored
/disk2                   : already mounted
swap                     : ignored

といった結果が表示され、問題ない事が分かる。

mount -a;

と打ち、

df -kh;

と打って、問題なくマウントされた事を確認

Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
devtmpfs        476M     0  476M   0% /dev
tmpfs           491M     0  491M   0% /dev/shm
tmpfs           491M  6.6M  485M   2% /run
tmpfs           491M     0  491M   0% /sys/fs/cgroup
/dev/vda1        25G   11G   15G  42% /
/dev/vdb         50G   16G   35G  32% /disk2
tmpfs            99M     0   99M   0% /run/user/1000



サーバーを立ち上げてからの設定方法

サーバーを立ち上げてからの設定はどのVPSでも大体共通なので以下の記事をご参照下さい。