海外VPSの特徴一覧・比較
海外VPSとは&そのメリットとデメリット
海外のVPSとは、日本ではなく、海外の資本の会社が運営しているVPSになります。
海外VPSを利用するデメリット
資本が海外でも日本でもどちらでも良いという事にはなるかと思いますが、結果的に一般的には
・データセンターが日本にあるとは限らない。日本にデータセンターが無い場合にはその分ネットワーク通信に時間がかかる(最も近い海外データセンターのシンガポールで0.07秒。逆に言えばそれ位問題ないのなら問題なく使える)
・サポート/Webページが英語のみである事が多い
・ネットワークに対して一定枠を超えると課金される(但しその上限は大概において気にしないで良い位高い)
という点はデメリットになるかと思います。
海外VPSを利用するメリット
サービスは世界中に対して提供されているので、一般的にVPSの中でもスペック・機能共にかなり進化しており、
・時間課金
・ローカルネットワーク&複数台サーバー構成
・k8s
・ObjectStorage
・DBAAS
も提供している所もあり、AWSの様なPublicクラウドとVPSの垣根は限りなく曖昧になっている状況です。
但し、値段は基本固定で、AWSの様なPublicクラウドの様に、使ってみないと幾ら払うのか分からない部分が大きい&高いという事はないです。
また、ネットワーク使用量の無料幅が大きいので、AWSのようにネットワーク使用料が多額に嵩むという事を避けられます。
なので、Publicクラウドのベースの部分を、固定価格でより安く使えるのがVPSと捉えることもできるでしょう。
尚、ネットワーク課金が無い日本のVPSに比べて、一定無料枠を超えた時のネットワーク課金が気になるかもしれませんが、上限を超えたら課金されるというルールがあるが故の、基本的にガンガン使いまくっても基本絶対に追い出されないという点は、逆にメリットになる部分でもあります。
主要な海外VPS
主要な海外VPSとしては以下の5つが挙げられます。
[日本のデータセンターがある]
AWS Lightsail
Linode
Vultr
[日本にデータセンターがない(シンガポールが一番近く反応が速い)]
DigitalOcean
UpCloud
なお、AWS Lightsailは、CPUをガンガン使うと性能が一気に低下するというec2の特性を、防ぐ手段なく提供しているサービスになるので、基本的には初心者にはお勧めしません(メリット・デメリットをよく理解して使うべきVPS。詳しくはAWS Lightsailの解説をご参照下さい)。
海外VPSの機能比較
海外VPS比較: どれを選ぶべきか
前提として、日本のVPSとの比較を考えず、あくまで海外のVPSに限って考えるとします。
クラウド機能充実を選ぶのなら
k8s、DBAASまで対応している、海外VPSの最大手DigitalOceanで決まり。
但し、日本にデータセンターを持っていないという弱みがあります。
ディスク速度・CPU性能等単体サーバーの性能で選ぶのなら
Linode
又は
UpCloud(日本にデータセンターがない)
又は
Vultrのベンチマーク結果が良いプランが候補になるでしょう。
DigitalOceanはクラウド機能は充実していますが、CPU性能は他海外大手に比べ、劣る傾向があります。
日本のデータセンターを持っている事に拘るのなら
日本国内にDCを持つLinodeとVultrが候補になります。
Linodeの他に対する大きなアドバンテージとしては、DDoS防御の無料提供が挙げられるでしょう。
コスパとしては,
全般的にVultrはかなりバランスが良く、Linodeは上位スペックサーバーのお化けぶりが凄いという特徴があります。
何れにせよ無料券は活用してみよう
以下のリンクから登録すると無料利用権を特定金額分貰えます。
上手く活用して、自分にとってどれが良いか確かめてみましょう。
- DigitalOcean $50無料券
- Linode: このリンク経由で登録し、初アカウント作成時クレジットカード入力欄下のPromotion Codeに「OBJECT20」と入れれば$20無料。2019/11現在使えますが無理なら「DOCS10」と入力すれば$10分無料に
- UpCloud $25無料券
- Vultr $100無料券($100のは期間限定)
英語が苦手な方は、ChromeにGoogle Translateプラグインを入れて、自動翻訳を活用して使ってみるのもありでしょう。