VPS

占有型とベアメタル型と普通のVPSの違い

3つのタイプのVPS

VPSには
– 普通のVPS
– 占有(Dedicated)型
– ベアメタル(Bare Metal)型
の3タイプが存在します。

といっても、通常は普通のVPSになりますが、Vultrの場合はDedicated型とBare Metal型も提供しているので、その違いを認識しておきましょう。

端的に先に書いておくと、占有型もベアメタル型VPSも物理サーバーを占有するので、VPSというより寧ろ専用サーバーに近い属性があります。
でもVPSの枠に閉じ込められているので、初期費用がかからないという恐ろしい子達…!


普通のVPSとは何か

普通のVPS(Virtual Private Server)は、ユーザー毎に使えるCPU・メモリが独立分離されて提供されており、自分専用の空間として、ソフトのインストール等が自由に出来るサーバーです。
レンタルサーバー(共有サーバー)とは他ユーザーとリソースとOS空間の分離の有無が異なります。
専用サーバーとはCPUとメモリが占有でOS空間もユーザー毎に分離されいてるので、自分だけの空間のように見えるのは同じですが、物理サーバーを複数のユーザーで共有している状態である点が異なります(専用サーバーでは物理サーバー単位で見ても占有)。


占有型(Dedicated)型VPSとは何か

占有型VPSでは物理的にサーバーを占有する事が出来ます。
VPSは1つのサーバー上にあるCPUとメモリについて
各ユーザーにリソースが独立して提供するサービスですが
ディスクの読書性能・回線の出入りの部分は同一サーバーに乗る限り
共有している状態になります。

占有型VPSでは物理的にサーバーを独占出来るので、
ディスク・回線の部分も他者の影響を一切受けずに使う事ができます。
また、サービス提供の形態はVPSなので、専用サーバーと違い、初期費用が無いまま使えたりします。

また、物理的に占有していますが、仮想化技術は使っているサービスになります。

Vultr提供していますが、2020/01現在東京DCでは売り切れています。


ベアメタル(Bare Metal)型VPSとは何か

Bare Metal型VPSも占有型VPSと同じで物理サーバーを占有していますが、
所謂仮想化の技術を全く使わないので、仮想化のオーバーヘッド無しに使う事が出来ます。
また、サービス提供の形態はVPSなので、専用サーバーと違い、初期費用が無いまま使えたりします。

Vultrが提供していますが、2020/01現在まだ東京DCでは利用が出来ません(海外DCでしか利用できない)。
また、結構な頻度で売り切れています。

専用サーバーと比べたデメリットはそれ単体ではほぼありませんが、現在Vultrしか提供していないので、VultrのBare Metal型デメリットとして見てみると

– 東京DCでまだ提供されていない(海外DC使わないといけない)
– 回線利用量の無料枠上限がある(それでも十分大きいですが)
– 専用サーバーに比べると選択できるスペック幅がまだ限られる

というデメリットはあります。
とはいえ、スペックを考えると価格が安く、VPSの枠で提供される為初期費用が無料となっている構造から、その価格性能比はかなり魅力的だと思います。


占有型とベアメタル型VPSのUnixbench結果


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